
CBDは片頭痛を和らげる?頭痛の発症原因と和らげる治療法
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普段生活している中で、片頭痛に悩まされている方はいませんか?
現時点で片頭痛を完治させる方法はありませんが、鎮痛剤の服用や予防治療によりうまく付き合っていくことが可能です。また、最近では「CBDが片頭痛に効果があるのでは?」と注目されています。
本記事では、片頭痛が起きる原因とメカニズム、痛みを和らげる治療法について解説していきます。
そもそもなぜ片頭痛が起きるの?
片頭痛は、日常生活に大きな影響を与えるつらい症状です。そのメカニズムは複雑で、完全に解明されているわけではありませんが、いくつかの要因が絡み合って発生すると考えられています。
片頭痛とは?
片頭痛は、主に頭の片側に起こるズキズキとした拍動性の痛みが特徴の頭痛です。しかし、両側に痛みが生じることもあります。多くの場合、吐き気や嘔吐、光や音に過敏になる症状を伴います。数時間から数日にわたって続き、日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みを伴うことも少なくありません。
片頭痛のへ原因
片頭痛の直接的な原因はまだ完全には特定されていませんが、遺伝的要因や環境要因が複雑に絡み合っていると考えられています。脳の血管の拡張や収縮、神経伝達物質の異常などが関与しているとされています。特に、セロトニンという神経伝達物質の関与が指摘されており、セロトニンレベルの変動が片頭痛発作の引き金となる可能性があります。
片頭痛のメカニズム
片頭痛のメカニズムは、脳の活動の変化と血管の反応が深く関わっています。発作が始まる前には、脳の視床下部や脳幹といった部位の活動が変化することが知られています。その後、三叉神経と呼ばれる頭部の感覚を司る神経が活性化し、この神経からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの物質が放出されます。これらの物質は血管を拡張させ、炎症を引き起こすことで痛みを発生させると考えられています。
片頭痛になりやすい人
片頭痛は、特定の属性の人に発生しやすい傾向があります。女性に多く、特に月経周期との関連性が指摘されています。遺伝的な素因も強く、家族に片頭痛持ちの人がいる場合、発症リスクが高まります。また、ストレス、睡眠不足、チーズ、チョコレート、アルコールなどの特定の食品、カフェインの摂取や禁断、気圧の変化なども片頭痛発作の誘因となることがあります。生活習慣の乱れも片頭痛を悪化させる一因となり得ます。
片頭痛の治療法
現時点では、片頭痛を完治する治療法はありませんが、適切なセルフケアと正しい投薬治療を受けることで、慢性的な片頭痛をコントロールすることは可能です。
片頭痛の治療は長年にわたって大きく進歩しています。
まず、急性の頭痛発作が発生した時は、パラセタモールや非ステロイド性抗炎症薬などの鎮痛剤をできるだけ早く投与することで、痛みを和らげます。これらの薬を摂取することで、有効成分が血流内で直接作用して痛みが和らぐのです。
月に2回以上発作が起こる重度の片頭痛の場合は、片頭痛予防のための治療が必要な場合があります。予防治療では、抗てんかん薬や抗うつ薬を使用したり、エルガムディ、アジョビ・アイモビーグなどの「ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体製剤」と呼ばれる薬を注射によって摂取したりといった予防治療が必要です。
ただし、片頭痛を予防したいなら、しばらくの間、薬を使用し続けなければ効果が発揮されません。また、予防治療中に片頭痛の発作がでた場合は、先述した鎮痛剤などで痛みを和らげる対処が必要です。
CBDは片頭痛への効果が期待されている
CBDには不安やストレスの軽減、睡眠の質改善、運動後の疲労回復などのさまざまな効果が期待できます。CBDは体内のECS(エンドカンナビノイドシステム)と呼ばれる疼痛や吐き気、睡眠などの調節を行う成分に作用します。これにより、痛みを和らげる効果が期待できるため、片頭痛のような辛い痛みを軽減すると言われています。不安やストレスも和らげるため、片頭痛の発生を抑制できるでしょう。
鎮痛作用・抗炎症作用にも効果があるため、頭痛や片頭痛の原因とされる脳や周辺部の腫れを減らす効果も期待できるでしょう。
アメリカのアクソン・リリーフ社は、実際にCBDが頭痛に対して効果があるのかの調査を行いました。この調査では片頭痛持ちの患者105名に対して、CBDオイルを30日間投与したところ、86%の患者が片頭痛が緩和したと答えています。
現時点では片頭痛の緩和が完全に立証されたというわけではありませんが、上記の調査から片頭痛にも効果が期待できることが示唆されています。
片頭痛でお悩みの方は、CBDの使用も検討してみてはいかがでしょうか。
片頭痛治療でCBDを使う場合の注意点
片頭痛治療としてCBDを使ってみたいという方は、商品選びに注意しましょう。CBDは商品によってはTHC成分が含まれている可能性があります。THCとは、大麻に含まれているTHCで、CBDの商品によってはごく微量であってもTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれているものがあります。THCは、一般的な大麻に含まれる成分で、摂取すると多幸感や幻覚、興奮、酩酊状態などを引き起こすことがありますが、同時に錯乱や極度の不安、恐怖といった精神的な副作用を伴うリスクもあります。
2024年12月に大麻取締法が改正され、CBD商品のTHC規定が厳格化されました。これにより、CBDオイルに含まれているTHC含有量が10ppm(0.001%)以下の商品以外を使用すると違法とされるようになりました。
そのため、CBDを購入するたいは、「THCフリー」の表記があったり、THCが含まれていないことがわかる検査証明書の記載がある商品を選ばなければなりません。
なお、弊社のCBDオイルは、「THC非検出」で、第三者機関検査により違法成分(THC)の残留も厳格チェックしているので安心して使用いただけます。
まとめ
片頭痛は、多くの人が悩まされるつらい症状であり、その原因やメカニズムは複雑です。現時点では完治する治療法はないものの、投薬治療やセルフケアによって症状をコントロールすることが可能です。
近年、CBDが片頭痛の緩和に期待される可能性が示されており、不安やストレスの軽減、鎮痛・抗炎症作用などがそのメカニズムとして考えられています。
ただし、CBD製品を選ぶ際には、日本の法律に準拠したTHCフリーの製品を選ぶことが非常に重要です。片頭痛でお悩みの方は、信頼できる情報源に基づき、CBDの利用も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
ブログ監修:株式会社秀麻堂
サイト:https://www.syumadou.net/